EmacsでTypescript編集時、auto-complete.el/flymake.elを使って入力補完/文法チェックができるtss.elを作りました
これは何?
Javascriptは今まであまり触れた経験がなかったんですが、
ようやく最近ちゃんとやってみようと思い始めました。
しかし、いかんせん私は搭載スペックが低いので、
手取り足取りサポートしてくれる開発環境でないとやってられません。
かといって、Emacs以外の環境でコーディングする気にもなりません。
う〜んと唸っていたら、最近はTypescriptなる言語があるようで。
しかも、開発環境向けなAPIが揃っており、それをEmacsで利用するための拡張も既にありました。
- Emacs+AutoCompleteでTypeScriptの補完をしたい - deruiの日記
- Emacs で TypeScript を auto-complete 使ってコード補完 - MATSUZAKIの日記
上記リンクを参考に、typescript-toolsを利用する auto-complete-tsを利用することにしました。
ですが、エラーが頻発したり、処理が固まったりで、
私にとっては快適にコーディングできる環境ではありませんでした。
上記拡張はtypescript-toolsのインタフェースであり、
実質的な処理はtypescript-toolsが担ってくれているので、
typescript-toolsとの通信周りを修正して使い勝手を改善したtss.elを作りました。(※1)
特徴
入力補完
auto-complete.elによる入力補完が利用できます。(※2)
ヘルプ表示
ポイントしている要素について、auto-complete.elによるポップアップでヘルプを表示します。(※2)
定義元ジャンプ
ポイントしている要素の定義元へジャンプできます。(※3)
文法チェック
バッファ保存時にflymake.elによる文法チェックが実行されます。(※4)
インストール/設定
以下にまとめました。
https://github.com/aki2o/emacs-tss/blob/master/README-ja.md
その他
※1 あくまで私にとっての使い勝手です。
※2 表示される補完候補/ヘルプは、実質TypescriptのAPIに依存するので、他の開発環境と大差ないのではと思います。
※3 ジャンプできるかどうかも、実質TypescriptのAPIに依存するので、他の開発環境と大差ないのではと思います。
※4 動作が重くなりそうなので、実行はバッファ保存時だけにしています。
Enjoy!!!